Messerschmitte Me262 HGV 史上初の実用ジェット戦闘機であるMe262はその実用試験段階から次代の主力戦闘機として 様々な派生型が検討され、特に高速化に向けた計画はジェットエンジンの高性能化だけではなく、 機体の再設計も併せ検討された。 HGVと呼ばれる計画では従来の主翼下吊り下げ式のエンジンを主翼付け根に移し、機体と一体化させることで 空気抵抗を減らす案が立てられ、エンジンもハインケル・ヒルトHeS011を搭載し、戦闘機型に続き 夜戦型も計画の俎上に載せられた。 基本的な機体レイアウトは双方共に変わらないが、コクピットは三座式とされ、機首は最新のマイクロ波レーダー FuG240"ベルリン"を搭載するために延長された。 機首の4門の30mmMk108機関砲に加え、他の夜戦同様シュレーゲ・ムジークと呼ばれる斜銃がコクピット両脇に 各1門が配された。 主翼下には空対空兵装も装備可能であり、実用化されていればMe262b夜戦を遥かに凌駕する機体となっていた と思われる。 エルンスト・モトロウ大尉 総撃墜数34機という戦歴は、ドイツ空軍にあっては必ずしも多いものではないが、戦前より民間航空のパイロット として、また空軍に入隊後も輸送機等のパイロットとして軍務に服し1943年に初めて夜戦パイロットとして 実戦に参加、僅か1年半余の実戦期間でのスコアということを考慮すると屈指の夜戦パイロットであったと言えよう。 そのスコアに英軍のモスキートの撃墜記録をも刻んだモトロウ大尉の愛機は、新基軸がふんだんに盛り込まれた 新鋭夜戦He219であった。 |
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